新 着 情 報

The New Information

<京丹後市柔道連盟 昇段試験>

変更後:6月30日(日)

*日時、場所は変更ありません。

<乙訓柔道連盟 昇段試験>

日時:2024年9月8日(日)13:00から

場所:乙訓高校柔道場

講道館発行「柔道」九月号 古川博史 副会長兼理事長の投稿文全文

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京都府柔道連盟の柔道場の施設環境と普及・強化などの一考について

古川博史

本府連盟の柔道場の施設環境
 2020年開催予定だった東京オリパラが、新型コロナウィルス感染症拡大予防対策のため、1年延期の2021年開催となった。各種のスポーツ活動も感染防止対策に配慮して実施された。京都府柔道連盟も、この間に近畿圏での当番府県に当たり数回の大会を開催した。コロナ禍による大会や各種行事の日程変更について多くの苦労を強いられた。なぜなら、京都市武道センターという名称は畳を常設した武道館をイメージさせるが、旧武道専門学校跡地に建設された複合スポーツ施設なので、使用に関しては各種スポーツ団体が年度初めに日程調整をし、割り振って決定しているからだ。
 それゆえに、決定して日程を変更するには、同じ柔道連盟参加団体であれば譲り合いも可能であるが、他競技種目との調整には相当の交渉が必要になる。そして柔道の各種大会や講習会の開催には、柔道場の設営と撤収は不可欠であり、そのために人員確保と経費が伴う。近年、中高生のクラブ活動員が減少傾向にある中、「総合型地域スポーツクラブ」等の拠点として柔道場施設があれば、クラブ活動活性化の一助となりえる。参考までに本府における今年度のインターハイ予選団体試合には男女共、公立高校の出場チームは各1校だけで他は私立の高校であった。京都市内に畳を引き詰めた柔道場(武道館)を持つことは、本連盟の悲願である。平成28年、当時の山田啓二京都府知事に宛てて「府立柔道場(武道館)の建設についての要望書」を提出した。平成30年にも同趣旨の要望書を西脇隆俊現府知事に提出している。平成28年当時、全国的にみて都道府県武道館(常設柔道場)を有しない府県は、新潟県、福島県、長野県、そして京都府の4府県のみであった。当時、新潟県と長野県には建設計画が進行しており、現在は立派な武道館が建てられている。

普及・振興から
 「2022ジュニアブロック合宿(東海・近畿)開催について(お願い)」という内容で、2021年11月2日付で山下泰裕全日本柔道連盟会長から火箱保之本府柔道連盟会長宛に通知があった。合宿日程とされる10月22日の昼間は、京都の三大祭の「時代祭」、夜間は「鞍馬の火祭」と重なるため、宿泊場所等の確保には厳しい時期であったが、本連盟として了承し準備に取り掛かった。前回は2010年京都府福知山市武道館で開催したので12年振りの開催である。ところが、2022年6月22日付けで金野潤全日本柔道連盟強化委員長から「2023年度以降ジュニアブロック合宿の取り止めについて」という通知が発出された。2020年、2021年はコロナ感染予防対策でやみなく中止した旨と、今年は実施するが2023年以降については今後改めて中高生を対象とした新たな強化・育成事業を検討するとの内容であった。
 2022東海・近畿ジュニアブロック合宿は、10月21日から23日の間、京都市武道センターで開催された。男女C・D強化選手、各府県の男女推薦選手、府県推薦指導者を含め107人が参加した。3日間のプログラム内容は多岐にわたり配慮され充実したものであった。全日本担当コーチ主任は川上智弘氏、副主任は今井優子氏、全日本派遣役員は山元一歩氏(京都府警察)及び今井洸平氏、全日本派遣強化選手は佐々木健志氏と大野陽子氏(立命館高・同大出身)など京都ゆかりの選手・指導者も名を連ねていた。男女強化選手の投技、固技の解説、講習及び乱取時における真摯な態度に敬服した。1時間近く元立ちをして丁寧に指導稽古をしていた。講習が終了した後でも目標となる選手に技についての質問をして指導を願う熱心な光景があちこちで見られた。柔道は柔道着を着用して体を接触させて競う場面の連続である。相手の体の力、動きを直接に体感することになる。この年代で得た経験と感動は、その後の柔道を継続する糧となる。そのためには現役の著名な強化選手との稽古が最も効果的であり、その後の成長が大いに期待できる。
 ほかのプログラムとして東京大学の柵山尚紀氏によるアンチドーピング講習が画像を通じて開設された。若い年代から医学的知見に基づいた知識を得る機会は重要であり、メモを取りながら熱心に受講していた。更には柔道専門トレーニングコーチの小野祐希氏の講習があった。彼は「日本柔道のトレーニングの当たり前をベースアップする」を理念に掲げて、柔道選手のトレーニング上での改善策をアドバイスするなどの取り組みも行っている。以上が今回で最後となった2023年度の東海・近畿ジュニアブロック合宿の概要である。
 全日本柔道連盟は今後、新た強化・育成事業を検討するとの見解を示しているが、強化・育成よりも普及・振興に重点をおいての施策を望みたい。開催ブロックを現在の5ヵ所を細分化して、従来からの国体のブロック別の9ヵ所ぐらいにし、その地方の参加選手の枠をできるだけ広げ多くを受け入れることが、普及・発展に繋がるものと考える。

(京都府柔道連盟副会長兼理事長)

本文中の写真は東海・近畿ジュニアブロック合宿における講義風景

「武道」7月号 随筆 火箱会長の投稿文

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少年期の正しい柔道をめざして

京都府柔道連盟会長 火箱保之

 各種法令による青少年の年齢区分によると、このテーマの「少年期」とは学校教育法による学齢児童・学齢生徒を意味する6~15歳の小・中学生に当たる。それは幼年期と青年期の間の存在で知的発達は顕著になり、社会性も次第に発達し始め、集団生活を営み得る時期であるといわれる。
 小学生あるいはそれより低年齢者の多くは、この時期に私設の道場あるいはスポーツ団体などで父兄も含めて初めて柔道を体験することになる。指導者の人格や道場の印象や雰囲気などが以後の柔道継続を左右することになる。この段階では、先ずは柔道を好きになってもらうことが重要である。
加納治五郎師範は「柔道修行の目的は、攻撃・防御の練習によって身体を鍛錬して強健にし、精神の修養につとめて人格の完成をはかり、社会に貢献することである」と示されている。指導者は自らの行動の中に全柔連が提唱するMINDを体現し、指導者資格研修などによる資質の向上に努めなければならない。身体運動の有効性と、精力全容・自他共栄の精神性を融合したスポーツの持つ楽しさを提供し、興味を抱かせるような指導内容が望ましい。
 種々あるスポーツ種目の中から柔道を選択した動機を大事に育んでいかなくてはならない。指導者は、このような問題を受け止め理解した上で育成に従事していると思われる。
 2022年3月14日付で全柔連の山下奏裕会長は全国小学生学年別柔道大会の廃止について都道府県柔道連盟会長宛に通達した。心身の発達途上にある小学生に対して周囲の加熱する勝利至上主義への警戒と読み取れる。今後は参加することを目標にできるようなイベントの開催を検討することを表明している。
 全国大会は廃止されたが、おそらく各都道府県下において、この種の大会をすぐに廃止することに対応できない現状がある。5人のチーム戦の全国少年柔道大会や日整全国少年柔道大会などは継続している。当然これらの全国大会出場を目標に少年・少女は勝利を目指して戦うことになり、少年・少女大会の在り方に齟齬が生じている。
 今後、小学生の柔道の習熟度を評価するには試合形式でない方法を模索しなくてはならない。技の理合いを習得すべき乱取の形の審査も選択肢の一つである。現に日整全国少年柔道形競技大会も開催されており、参考にすべきであろう。
 次の段階の中学生では組織団体(中体連)の目標に沿って競技としての一種目となっている。正しい柔道を習得するための根本は、双方が正しく組み合ってからの攻防が条件である。そこで参考になるのが、視覚障害者柔道の審判規定にある「組み合ってから始める」ことを審判規定に盛り込み、意識付けをさせるのも一方法と考える。小学生の乱取練習で奨励し、普及させることである。
 柔道は蹴り、打突を排除して技の優劣を試し合う格闘技である。攻防は双方が一定の制約に基づき襟と袖を握った間合いで体各部を駆使し、相手のバランスを崩し合う競技である。近い間合い故に、体重差が事故や怪我の危険度を高める。上半身(肩・上腕・前腕・手首)腰および下半身(大腿・下腿・足首)を連動させた動きから、攻撃、防御共に体捌きの習熟を主眼に実践することが将来に繋がるものと考える。

講道館発行「柔道」9月号 古川博史 副会長兼理事長の投稿文全文

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京都府柔道連盟の近況について

古川 博史

コロナ禍

 未曽有のコロナ禍で令和2年は多くの行事が中止となった。
 令和3年から火箱保之会長の「感染対策を万全に施し、柔道活動を止めることなく、どうすればできるかを考え実施する」の下命のもと、傘下団体は生駒久視顧問ドクターと連携しガイドラインに沿って各事業を漸次再開した。
 その中で、東京オリンピックが1年延期の後に開催され、日本をはじめ世界中で大きな盛り上がりを見せた。日本柔道チームの過去最高の成果と、選手、コーチ、そして関係者の悲願達成に対し賛同と敬意を表したい。本連盟の山元一歩(京都府警察)が、4年間のジュニアコーチを経て、ナショナルチームのコーチとして全日本チームをサポートし貢献できたことは喜びであり、この貴重な経験を本連盟の運営に活かして欲しい。
 次いで、ポルトガルのリスボンで開催された世界形選手権大会では、下野龍司(京都文教高校教諭)・大館斗志爾(藤森中学校教諭)組が、「固の形」で金メダルを獲得した。京都市武道センターで開催された平成25年の第5回世界形選手権大会地元開催枠として「講道館護身術」に宮本秀樹・渡辺正喜(共に京都府警察)組、「固の形」に下野・大館組が出場し、講道館護身術が優勝、固の形が準優勝であった。その後、宮本・渡辺組は「講道館護身術」で世界選手権4連覇を達成したが、「固の形」の下野・大館組は、第5回大会以降、世界大会に出場できず、今回のリスボン大会で結実した。また、本年6月に開催された全日本形競技大会では下野・大館組が2連覇を達成した。
 本連盟は、歴史的に「形」の大家も多く、今後も「形」の大切さを継承する使命を果たさなければならないと考える。

諸活動について

(1) 女性柔道振興委員会の設置
 全柔連が女性の活動参画を推奨する中、その普及・進行に資することを目的に、本年の総会で女性柔道振興委員会設置の承認を得て活動を開始した。同委員会は松本貴子委員長を筆頭に11名(学童、中体連、高体連、大学、柔道場、地域)で構成され、初会合では「女性指導者を支える環境整備」「女性選手の強化方策」「新規入門者の増加・普及発展方策」等について具体的意見が提案された。早速、本年6月12日開催された京都府少年少女柔道チャンピオン大会において、女性柔道振興委員の井上奈美講師(大谷中・高等学校)が著作した絵本第3巻目の読み聞かせを行い、「勝利至上主義偏重の見直し」「柔道の魅力の再確認」「柔道新規入門者へのPR活動」を実施した。今後の進展に期待したい。

(2) 近畿選手権大会
 近畿選手権大会を本年3月20日に京都市武道センターにおいて(近畿柔道連盟主催、近畿2府4県の持ち回り)感染対策を万全に期し開催した。緊急事態宣言・まん延防止措置命令が発令された影響で、各府県の予選会も延期され、3月20日開催を余儀なくされた。大会は、事務局の献身的な準備で成功裡に終了した。結果は、女子の部において京都選出選手が近畿地区代表枠5名中4名を獲得し、京都の女子の競技レベルの高さを示した。

(3) 近畿高段者大会と近畿四段段別試合京都大会
 当初は4月3日に開催予定であったが、まん延防止措置の発令で延期して本年5月21日に京都市武道センターで開催した。この大会は近畿柔道連盟主催、京都府柔連主管として、歴史ある武徳殿で行われていた西日本高段者大会を継承した大会である。
 近畿地区の四段から七段の高段者が参加(306名、内女子16名)した。七段の出場者から「毎年、この大会に出場することを目標に日々精進して稽古に励んでいる」と聞き、歴史ある本大会を継続する使命を感じた。

(4) 京都府少年少女チャンピオン大会
 本年6月12日京都市武道センターにおいて3年ぶりに開催した。この大会は、平成2年から府内における柔道の普及発展と競技力向上策として開催されている。当初は小学4年から中学3年までの学年別男女のチャンピオンを決める大会であり、各地区の予選会を経る必要があった。平成20年から中学生の大会増加に伴い選手の負担を考慮して、小学4年~6年までの学年別体重別2階級の男女フルエントリー大会に変更し現在に至っている。出場条件に無理な減量への注意を付記し、井上奈美講師著作の絵本をスクリーンに投影して説明した。
 未だにコロナ禍の収束が見えず、また昨今の国際情勢は社会的状況を複雑にしている。その中で我々が柔道関連の活動を遂行するためには、社会の変化に適切に対応しなければならないと考える。

(京都府柔道連盟副会長兼理事長)

本文下部の写真は京都府少年少女チャンピオン大会前、柔道絵本の説明の様子

講道館発行「柔道」5月号 火箱会長の投稿文全文

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新型コロナ禍中の夏と冬二つのオリンピック

火箱 保之


 1年延期された2020東京オリンピック・パラリンピックを2021年の夏に、2022年の冬に北京オリンピック・パラリンピックという大イベントを2年連続で楽しめたことは大きな喜びであり、この上ない幸運でした。2つの大会は新型コロナ感染症が拡大している不安な状況で開催されましたが、大過なく終了出来たことは、ボランティアをはじめ重要な任務を献身的に遂行した関係者の協力が何よりの力でした。東京オリンピック・パラリンピック開催の賛否には、国内の世論も高まり、国と東京都は威信と責任を懸け開催を決断しました。国はワクチン接種の遅れを挽回し、安全に実施できる環境を整備し万全を期して推進しました。もし中止していたならば、開催を誘致した責任を問われ、国際社会における日本の信用、信頼はどの様になっていたことでしょう。
 何よりも選手たちが長年懸けて会得した技量を発揮する場が提供できたことは喜ばしく、選手たちがモチベーションを維持されたことには最大の敬意を払いたいと思います。さらに、無観客という誰もが未経験の場で選手たちは見事なパフォーマンスを発揮し、彼らの競技に向き合う姿を見た私たち観客は、静寂の中、音による相乗効果もあり、競技そのものを深く理解できました。やり切った選手たちの試合後のインタビュー等では、全ての選手が開催実現に感謝を伝えており、それは選手たちをサポートした関係者にとっては何よりの労いの言葉だと思いました。日本開催は観戦に良い時間帯に多くの競技を目にすることができました。中でもパラリンピック競技のアスリートたちの躍動は、人間の無限の可能性を示してくれました。ある爬虫類の動きを参考にトレーニングに取り組んだといわれる水泳選手の泳ぎには驚嘆しました。動物である人間の身体能力を追求する科学的手法は益々進化することが予想され、期待できるでしょう。柔道競技では結果に対する選手たちの態度に日本柔道の伝統の精神が体現されていると感じました。称賛、祝福のメッセージを多くの方々からいただき、嬉しさとともに誇らしくもありました。
 また、柔道の技にこれまでと違う傾向を感じました。特に外国の超重量級男子選手に担ぎ技系統の攻防が顕著であり、軽量級クラス並みの俊敏な足技の応酬等が特徴的でした。これは世界各地で頻繁に行われている国際大会で、同じような体格、体型選手との対戦の中から必然的に習得されたものと考えられます。それらのことに対応しての日本最重量級男子の復活を強く望みます。現強化方針にも男子最重量級強化を課題として掲げていましたので今後注目していきたいと思います。一方、2022年3月8日に全国少年柔道競技会中央委員会が「少年期の正しい柔道を目指して」の提言を発出しました。柔道の理念に基づいた方向性を示したものと理解し賛同します。普及の一環として視覚障害者柔道の「組み合ってから始める」ことを少年規定に取り入れることを提案します。中学生まではルールの中に取り入れて浸透させていくのも一つの方法ではないかと思います。組み合うことで間合いが近くなり、手首、肘、肩等の所謂「かいな」の使い方を覚え、腰、膝の開きから防御に対応する「体捌き」の習得が期待できます。
 国際柔道連盟は2021年12月30日に2024年パリオリンピックまで適用される新ルールを発表しました。今回のオリンピックの反省も含めて、12項目について変更を加えています。全体的には望ましい方向の改正だと評価します。全ての項目についての指摘は控えますが、技の連続性重視、「技あり」判定の厳格化、危険な技として「逆背負投」の禁止等には講道館柔道への回帰を期待しています。髪、服装の乱れを正す等の遅延行為にも歯止めをかけ、無駄な時間を減少させて、スムーズでスピーディーな試合進行は望ましいと思います。ただ各状況を的確に判断する優秀な審判員の目と併せてビデオによる検証が重要な役割となるでしょう。
 北京オリンピックでは、雪と氷の上をソリやブレードで滑る、風を受けて鳥のように空中を飛ぶ、高く跳ね上がる等の非日常的な動きの中に爽快感を感じました。日本選手団は冬季オリンピック史上最多の18個のメダルを獲得しました。新しい競技においては、勝利と共に選手間の友情や共感を素直に喜び合うシーンが多くみられました。お互いが未知の領域を開発して新しい技を探し求めているという感じなのでしょうか。微笑ましくもありスポーツの楽しさとはこういうものなのだと気づかせてもくれました。歓喜の一方、悲運という場面も多々ありました。陸上競技のリレーのバトンミスと同じように、氷や雪の上で瞬時の転倒は激しい競い合いの中では避けられないことかもしれません。ルール上の判断はビデオ検証で判断されますが、服装や用具の規定違反は、形状等が可視化されないために見解の相違が原因という報道だけで終わりました。依然として消滅しないのがドーピング疑惑です。近年、競技者は低年齢化傾向にあり、また、競技ごとに最適齢期に差異があります。今回の疑惑では年齢が「要保護者」対象となり出場が認められました。オリンピック選手であれば年齢に関係なく自身の違反行為には倫理観も伴った自覚が望まれます。競技によっては出場年齢制限を引き上げる案も浮上しています。スポーツ庁長官が2022年3月17日の毎日新聞朝刊に「フェアこそオリンピックの真価」という内容で冬季オリンピックのドーピング疑惑についてインタビュー形式の記事を載せています。スポーツが与える影響は万人に及ぶものです。社会的な意義を提示し、文化としての価値を高めていかなければいけません。フェアとは正反対のドーピング汚染はスポーツ界に突き付けられた課題であります。2つのオリンピックはスポーツの華やかな面と、その裏にある負の側面をも映し出しました。コロナ禍の悪条件が重なったとはいえ、全世界が一堂に会し、同時期に全競技を開催するオリンピックの理念にも疑問を呈する世評もあり、スポーツの価値を再考する良い機会でした。

(京都府柔道連盟会長)